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米大手誌が薦める「世界で最もロマンチックな20都市」の条件

Brugge
(写真=Balate Dorin/Shutterstock.com)

「インバウンド(訪日外国人旅行)」という言葉が一般的になり、国内の各都市では、日本の歴史や文化、食文化に親しむ外国のお客さまの姿が増えて、すっかり日常の風景の一部となりました。

実は、海外旅行を楽しむ人が増えているのは世界的な傾向で、決して日本だけの話ではないのです。国土交通省が発表した平成28年版観光白書では、世界の旅行需要の増加状況について紹介していて、2015年の世界全体での国際観光客数は、対前年比5,000万人増加(4.4%増)の11.8億人(UNWTO=国際世界観光機関)となり、6年連続の増加傾向をたどっているとのことです。また外国人旅行客数を国別(2014年)でみるとフランスが首位で、2位は米国、3位がスペインとなり、日本は成長傾向にあるものの22位にとどまっています。

そうした中、米国の大手経済誌「フォーブス」が発表した「世界で最もロマンチックな20都市」のリストが、静かな話題となっています。この「ロマンチックな都市リスト」は、米国セレブが好む旅の傾向が分かるのはもちろん、世界中に魅力を発信している観光都市のトレンドの一端もうかがえます。日本ではまだあまりメジャーでない世界の観光都市事情に触れて、今後の旅行プランの参考にするのもよいかもしれません。そして2020年開催の東京五輪に向けてインバウンド需要の獲得に本腰を入れる日本への評価は、果たしてどうなのでしょうか。

米の人気メディアで2回以上紹介された都市をセレクト

本題に入る前にまず、フォーブス誌でリストアップした都市の集計方法を簡単に説明しましょう。同誌でこのリストを作成するに当たり、旅行・グルメ雑誌、婚活&恋愛相談サイトで人気の4つのメディアにおいて、2回以上取り上げられた観光都市を集計しています。そして4メディアで紹介された都市がトップです。また「20都市」とありますが、正確には21都市がリストアップされています。

それでは結果をみていきましょう。

4メディア : 2都市
パリ(フランス)、ブリュージュ(ベルギー)
3メディア : 6都市
京都(日本)、チャールストン(米サウスカロライナ州)、プラハ(チェコ共和国)、ジャイプール(インド)、フィレンツェ(イタリア)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)
2メディア : 13都市
マラケシュ(モロッコ)、リスボン(ポルトガル)、シドニー(オーストラリア)、モントリオール(カナダ)、エディンバラ(英スコットランド)、メルボルン(オーストラリア)、ブダペスト(ハンガリー)、ニューヨーク(米ニューヨーク州)、ドゥブロブニク(クロアチア)、サンセバスチャン(スペイン)、ベネチア(イタリア)、サンフランシスコ(米カリフォルニア州)、ローマ(イタリア)

ベルギーの古都「ブリュージュ」が高評価の理由

この結果から、4メディアの全てで2回以上掲載されたパリ(フランス)とブリュージュ(ベルギー)がトップです。3メディアで紹介された都市の一角に入った京都も、善戦しているといえるのではないでしょうか。またパリはだれでも知っている有名観光都市ですが、日本ではまだ印象が薄いのがベルギーの「ブリュージュ」(ブルッヘ)です。

ベルギーというと、首都でありEUの本部なども置かれているブリュッセルの名前が思い浮かびますが、ブリュージュは中世期の佇まいを現在に伝える、世界的に高名な古都の一つに挙げられます。ブリュージュは中世期には商業の中心地として栄華を築き、北方ルネサンスの拠点としても知られています。さらに「屋根のない美術館」とも呼ばれており、3つのユネスコ世界遺産を有し、かつての姿が残る運河と橋の美しい風景から、北のベニスとも称される人気の観光都市なのです。

人気の旅行先はヨーロッパが半数占める

次に、リストアップされた観光都市をエリア別に分析してみました。最も多いのはヨーロッパの11都市で、やはり米国セレブには欧州ブランドが圧倒的に支持されていることが分かります。続いてカナダの1都市を含む4都市が北米で、一方には根強い国内志向があることも読み取れます。オセアニア(オーストラリア)とアジアが同数の2都市で、アフリカと南米がそれぞれ1都市ずつ選ばれています。

さらにヨーロッパ内の観光都市の人気傾向も、エリア別で探っていきましょう。最も多いのは、世界的な保養地の印象も強い南ヨーロッパエリアで6都市です。内訳はスペイン(2都市)、イタリア(2都市)、ポルトガル(1都市)のほか、旧ユーゴスラビアで現在はクロアチアにあるドゥブロブニクも含まれています。

続いて西ヨーロッパが2都市で東ヨーロッパも2都市、北ヨーロッパは1都市となっています。なお、この中では北欧諸国の都市が一つも選ばれておらず、ヨーロッパの北側全体でみるとエディンバラが気を吐いているようにみえる点が印象的です。

目の肥えた旅行者が望む、歴史や文化と触れる「本物の体験」

これらヨーロッパの人気都市を魅力の面から分析すると、前出のブリュージュもそうですが、新興勢力となる東ヨーロッパのブダペスト、プラハなども、歴史・伝統を誇る古都です。これは観光資源としての「歴史」が、大きな財産となっていることを物語っているといえます。その都市が培った本物の歴史や文化と触れる旅の体験を望んでいる、旅行者の姿が脳裏に浮かんでくるようです。
このような考察結果から、我が国における今後のインバウンド需要を盛り上げていくためには、歴史の魅力再発見と海外への効果的な情報配信が、重要なキーワードの一つとなってくるのではないでしょうか。

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