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世界の都市総合力ランキング!パリを抜いた日本の都市

London
(写真=pisaphotography/Shutterstock.com)

「世界の都市総合力ランキング」2016年版の結果が、森記念財団都市戦略研究所から発表されました。このランキングは世界の主要42都市を対象とし、魅力的でクリエイティブな人や企業を引きつける都市の力を総合評価しています。2008年に初めて発表されて以来、毎年更新されており、今回で9回目になります。世界の中で日本の都市は、どのように評価されているのでしょうか。

世界の都市総合力ランキングと日本の都市

世界の都市総合力ランキングは、6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)の項目から総合評価されています。また、都市活動をリードする5つのグローバル・アクター(経営者、研究者、アーティスト、観光客、生活者)についての評価結果も発表しています。同ランキングは、各界の有識者が参画し、国際的な専門家による第三者評価を得た信頼できるものです。

日本の都市では、福岡、大阪、東京が対象です。2016年版では福岡が36位、大阪が22位にランキングされました。福岡は居住が9位と高い評価を得ましたが、文化・交流が最下位の42位と厳しい結果となっています。大阪も居住が8位、研究・開発が12位と良い評価でしたが、文化・交流、経済、環境が20位台後半となり、伸び悩みました。

アジアの上位都市とTOP10ランキング

アジアでは、TOP10内に香港、ソウル、シンガポール、東京が入りました。アジア勢で上昇が目立ったのは、2015年の17位から12位へ躍進した上海(中国)です。上海は、交通・アクセスが7位から4位へ、経済が9位から7位へと上昇したことが影響しているようです。

香港は交通・アクセスが3位、経済が5位と高評価を得ましたが、居住が36位と低評価でした。居住の評価については、限られた土地による家賃の高さが影響しているようです。

ソウルは研究・開発が5位、経済が9位、交通・アクセスが10位と高評価でした。研究・開発と経済については、財閥系企業の好業績が寄与していると思われます。

シンガポールは文化・交流と環境が4位、経済が6位、研究・開発と交通・アクセスが7位と全般的に高評価です。しかし、居住が40位となっており、香港と同様、土地の狭さによる高い居住コストの影響が考えられます。

世界の都市総合力ランキング2016のTOP10ランキングは次のようになります。

10. ウィーン(オーストリア)
9.  ベルリン(ドイツ)
8.  アムステルダム(オランダ)
7.  香港(中国)
6.  ソウル(韓国)
5.  シンガポール(シンガポール)
4.  パリ(フランス)
3.  東京(日本)
2.  ニューヨーク(アメリカ)
1.  ロンドン(イギリス)

上位4都市の評価は

パリは2015年の3位から4位へとランクダウンしました。居住が1位、交通・アクセスが2位、文化・交流が3位となりましたが、環境が昨年の18位から24位へと大幅にダウンしています。大気汚染が近年問題となっていることなどが影響していると推測されます。

東京は2008年以来常に4位に位置していましたが、今回パリを抜き、初の3位となりました。経済が1位、研究・開発が2位、文化・交流が5位、居住が6位と高い評価を得ています。また、交通・アクセスが11位、環境が12位と低評価の項目はありませんでした。特に、居住が15位から6位へと大きく上昇しており、円安による海外から見た物価水準の低下が影響していると思われます。

ニューヨークは2011年までは1位でしたが、2012年から2位が続いています。研究・開発が1位、文化・交流が2位、経済が3位、交通・アクセスが8位の高評価を得ました。一方、居住が23位、環境が30位と振るいませんでした。ニューヨークは、世界一家賃が高い都市とも言われており、これが居住の評価を下げているようです。

ロンドンは5年連続の1位です。文化・交流、交通・アクセスが1位、経済が2位、研究・開発が3位と非常に高い評価を得ています。一方、居住が22位とニューヨークと同程度の評価となりました。ロンドンの居住の評価も、家賃が高いことが影響していると考えられます。

2020年の東京オリンピックを控え、今後、東京の注目度が更に上昇することが期待されます。これにより、東京がさらにランクアップできるのか注目したいところです。また、1位を続けているロンドンについては、イギリスのEU離脱がロンドンの都市力へどのような影響を及ぼすのか注目です。

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